超ISO企業研究会

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Home *TQM9000への発展表
  8.4 データの分析
ISO9001:2000からTQMへの発展表     は、プラスの項目です
ISO9001:2000 TQM発展へのファースト・ステップ
8.4データの分析




■  QMSの適切性及び有効性の実証、継続的改善の可能性評価のため、適切なデータを明らかにし、収集、分析する。(監視、測定の結果データも含む)
8.4データの分析
 
ポイント 27.  品質情報収集・分析のポイントへ

8.4.1品質情報の収集

品質システムの評価・改善を行うために、以下の情報を計画的に収集する。
(1)  品質システムに関する情報
[1] 内部監査結果の情報
[2] 品質方針、品質目標の達成度
[3] その他の品質に関する各種指標(パフォーマンス)の達成度(たとえばクレーム発生状況、出荷検査状況、工程不良率、受入達成状況など)
[4] 実施された是正処置、予防処置の情報
(2) 品質システムに関する情報
[1] 顧客や顧客へわたるまでの段階での品質情報(クレーム情報など)
[2] 組織内における製品品質の適合性に関する情報(検査結果など)
[3] 組織内における実現プロセスの情報(工程異常など)


■  データの分析により次の事項に関連する情報を提供する。
a)  顧客満足
b)  顧客要求事項への適合性
c)  プロセスと製品の特性及び傾向
d)  供給者
8.4.2品質情報の分析

(1)  品質システム改善のために得られた情報は、簡単な統計的手法などを活用してできる限り、客観的かつ合理的な結論を引き出す。また、分析の結果として以下のような情報を提供する。
[1] 顧客満足
[2] 製品要求事項への適合性
[3] プロセスと製品の特性及び傾向
[4] 供給者の品質に関する情報
(2) 発生した不適合情報に対しては以下に留意して分析する。
[1] 現場・現物主義で真の原因を追及する
[2] 必要に応じて適切な統計的手法などを活用して分析し、効果的な対策を打てるようにする。
 
8.4.3 統計的手法
 
ポイント 28.  統計的手法活用のポイントへ

データの分析に当たっては、統計的手法などを活用し、事実に基づき、しかも効果的に解析を行う。
(1)  QC七つ道具レベルの手法を十分活用する。
(2)  製造部門のみならず、開発・設計、営業など全社の主要な部門においても同じように活用され始めている。
(3)  工程能力及び製品特性の設定、管理、検証のための統計的手法を適切に選択し、実施する。
(4)  管理責任者は品質工程能力及び製品特性の設定、管理、検証のために統計的手法の要否の判断や、適切な手法が選択できるように教育訓練を受けている。
(5)  必要な統計的手法を適用する場合、その実施と管理の手順を文書化し、維持している。