(2) |
文書化 |
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1次、2次文書は、電子化し、社内イントラネット上に掲載します。また、3次、4次文書などを含んでも良いでしょう。 |
(3) |
必要なプロセス及びそれらの組織への適用の明確化 |
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品質保証体系図、フロー図、ブロックダイアグラム、QC工程表等で、プロセスと組織への適用を明確にします。品質マネジメントシステムの構築にQ(品質)だけでなく、C(コスト)、D(量、納期)を追加します。 |
(4) |
プロセスの順序及び相互関係の明確化 |
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品質保証体系図、フロー図、ブロックダイアグラム、QC工程表等をPDCAサイクル、又は業務の流れに沿って作成します。 |
(5) |
プロセスの運用・管理が効果的するための判断基準・方法の明確化 |
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ISO9001で要求されているプロセス及び組織が必要としたプロセスを手順書化(QC工程表など)し、検証、検査(合否判定基準を含む)、測定、監視の手順を明確にします。また、D(量、納期)として重要な進捗管理のチェックポイントも明確にします。 |
(6) |
プロセスの運用・監視の支援のための資源・情報の利用 |
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プロセスの運用・監視の支援のための全社的な推進体制の構築を行います。また、資源(人、もの、金)と情報を、事業計画書、品質計画書などで明確にします。 |
(7) |
プロセスの監視、測定、分析 |
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「(5)プロセスの運用・管理が効果的するための判断基準・方法の明確化」で明確にした検証、検査(合否判定基準を含む)、測定、監視の手順を含んだプロセスの手順書を確実に実施し、JIS Q 9901の8章測定分析及び改善に従って管理します。 この管理には、Q(品質)だけでなく、C(コスト)、D(量、納期)も追加します。 |
(8) |
計画どおりの結果の確保及び継続的改善の達成 |
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方針展開プロセスで、計画どおりの結果が得られるように管理を行い、予防処置、是正処置などから継続的改善を達成するために必要な処置をとります。経営者は、マネジメントレビュー、内部監査結果などから計画の達成、継続的改善を確認します。 未達成の計画については問題点の明確化を行い、次年度の課題とします。 |
(9) |
アウトソーシングしたプロセスの管理 |
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要求事項に対する製品の適合性に影響を与えるプロセスをアウトソースすることを組織が決めた場合には、組織はアウトソースしたプロセスに関する管理を、購買情報などで確実にします。アウトソースしたプロセスの管理について、組織の品質マネジメントシステム中の品質保証体系図、フロー図、ブロックダイアグラム、QC工程表で明確にします。 |
(10) |
品質マネジメントシステムで構築すべきプロセス |
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[1] |
経営管理システムの構築(方針管理プロセス)
- 企業のあるべき姿及び次年度を含む企業の将来計画等の経営の方向を定めるシステム。
- 当該年度の経営方針及び品質目標(定量的)を含む経営計画を策定し、全社に展開し、達成の状況を管理するシステム
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[2] |
顧客満足マネジメントシステムの構築(顧客要求管理プロセス)
- 顧客の要求事項を把握し、製品・サービスの企画・設計に反映させるシステム。
- 提供した製品・サービスに対する顧客要求を把握し、品質マネジメントシステムの改善に反映させるシステム。
- 顧客の苦情・クレームなどを把握システム
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[3] |
人材育成マネジメントシステムの構築(教育訓練プロセス)
- 設計・製造・販売に必要な要員を確保し、教育訓練するシステム。
- 技能・固有技術・管理技術に関する力量の教育システム
- 従業員の能力・業績評価システム。
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[4] |
品質保証システムの構築(設計管理プロセス、製造管理プロセス)
- 製品・サービスを設計・製造し、顧客に提供し、アフターサービスするシステム。
- 生産技術を維持・改善するシステム。
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[5] |
全社的品質管理(TQM)の推進体制の構築
- 内部監査の実施
- 品質会議の開催、マネジメントレビューの開催(トップの診断を含む)
- QMSでの責任・権限の明確化
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(11) |
品質マネジメントシステムの実施・維持 |
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品質マネジメントシステムの実施・維持は、管理責任者の責任・権限のもと、全社員が行う体制を構築します。 その実施・維持の確認は、内部監査にて行い、マネジメントレビューに報告され、経営者が、品質マネジメントシステムが引き続き適切で、妥当で、かつ、有効であることを確認します。また、品質マネジメントシステムの実施・維持には全社的な推進体制の構築を行うことが必要になります。 |