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製品の識別
設計・開発から製造及びサービス提供に至る製品実現の全過程で適切な手段で製品を識別する。
顧客の要求品質に適合するように,識別の目的や対象を明確化し,識別の手順を確立し,文書化,維持する。 |
(2) |
製品の状態の識別
監視・測定の要求事項に関連して,製品の状態を識別する。
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検査前,検査後の状態の識別 |
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合格品,不合格品の状態の識別 |
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保留,再検査待ちの状態の識別,など |
識別により、目的のものが特定できるようにする。
識別された製品の状態を維持する。
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(3) |
製品のトレーサビリティ
トレーサビリティが要求事項(顧客,法令・規制,組織など)の場合,固有の識別を管理し,記録する。組織の製品がどこにあるかを追跡できるようにする。 |
(4) |
識別及びトレーサビリティの活用と必要性
識別及びトレーサビリティに関して,改善に使用可能なデータを収集することができるように,要求事項を越えるプロセスを検討する。 |
(5) |
識別及びトレーサビリティの必要性に影響する事項
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構成部品を含む製品の状態 |
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プロセスの状態と実現能力 |
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マーケティング゙など,パフォーマンスデータのベンチマーキング |
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製品リコールの実現能力などの契約要求事項 |
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関連する法令・規制要求事項 |
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意図される使用又は適用 |
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危険物質 |
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特定されたリスクの緩和 |
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QCDへの適用
必要に応じて,製品単位・ロット単位で,Qだけでなく,C(コスト),D(量,納期)に関するトレーサビリティ事項を検討し,製品履歴が追跡確認できる仕組み構築に取り組む。 |
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コンピュータ化
必要に応じて,コンピュータを活用する。
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識別管理が確実,迅速に実施できるように識別管理の情報検索システムのコンピュータ化に取り組む。 |
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検査試験の状態の識別を,自動化し,コストダウン化したものにする。 |
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