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識別の手順を工夫する
識別・トレーサビリティに係わる実際の管理では、上記の各要求事項のそれぞれを満たすように、識別の手順を工夫することが望まれます。
原材料の識別で、例示します。
1)原材料を管理する帳票例
下記の例に示すような原材料管理票を定めて、現物に貼り付けるなどすれば製品の識別のほかに、トレーサビリティも満たすことができます。また、製品の状態の識別にも応用できます。すなわち、
- トレーサビリティ:原材料を受け入れた以後の各工程でこの票の「銘柄」、「供給者ロット番号」を転記していくことで達成できます。
- 状態の識別:受入検査を行った後の合否判定結果を、この票の「受け入れ確認」欄に記入することで、識別できます。
この票を使用して原材料を管理することを標準化すればよいでしょう。
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