7.5.5製品の保存
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製品を適合した状態のまま保存する
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内部処理から指定納入先への引き渡しまでの間 |
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保存には,識別,取扱い,包装,保管及び保護を含める |
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保存は,製品を構成する要素にも適用する |
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内部処理とは,組織が運営管理している製品実現のプロセスにおける活動をいう |
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7.5.5製品の保存
(1) |
製品の保存
製品の組織内部における処理から最終引渡しまでの間,損傷,劣化又は誤用を防ぐために,製品の識別,取扱い,包装,保管,保存,保護及び引渡しに関するプロセスを定めて実施し,維持する。
購入材料を保護するための効果的で効率的なプロセスを定め,実施する際に,供給者及びパートナを参画させる。 |
(2) |
識別,取扱い,包装,保管,保護
識 別: |
7.5.3を参照。 |
取扱い: |
損傷,劣化を防ぐ方法を規定し,維持する。 |
取扱い: |
包装:包装・梱包・表示の工程が明確にする。 |
保 管: |
保管場所の明確化,搬入・搬出の手順化,定期的な劣化の評価,保管環境の管理,区分けの方法を規定し,維持する。 |
保 護: |
引き渡しまでの品質保護の方法を規定し,維持する。 |
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(3) |
ライフサイクル全体にわたる製品の維持
製品の損傷,劣化又は誤用を予防するために,製品のライフサイクル全体にわたって,製品を維持するのに必要な資源を明確にする。
製品が,ライフサイクル全体にわたって,意図した使用ができる状態を持続するために必要な資源及び方法について参画している利害関係者に情報を伝える。
供給者に,社内基準書の遵守を推奨し,定期的に実際の作業を確認する。 |
(4) |
QCDへの適用
必要に応じ,Qだけでなく,C(コスト),D(量,納期)のバランスを考慮した仕組みの確立に取り組む。
保管コストの意識を向上し,保管コストを十分考慮する。
保管場所での先入れ・先出しを励行する。 |
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