超ISO企業研究会

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  7.4 購買
ISO9001:2000からTQMへの発展表     は、プラスの項目です
ISO9001:2000 TQM発展へのファースト・ステップ
7.4購買
7.4.1購買プロセス




■  購買製品が規定された購買要求事項に適合することを確実にする
供給者及び購買製品に対する管理の方式と程度は,製品実現プロセス及び最終製品に及ぼす影響に応じて定める
要求事項に従って製品を供給する能力を判断根拠として供給者を評価,選定する
選定,評価及び再評価の基準を定める
評価の結果と必要な場合の処置の記録を維持する
7.4購買
7.4.1購買プロセス

 
ポイント 16.  購買管理のポイントへ

(1)  購買要求事項への適合
要求事項に適合し,組織の購買業務を円滑に実施するために,購買業務の流れと関連部門の相互関係を明確にする。
(2) 管理方式と程度
供給者及び購買した製品に対する管理の方式と程度を定める。管理の方式と程度は,その後の製品実現のプロセス又は最終製品に及ぼす影響に応じる。管理の方式と程度:全数検査,抜取検査,無検査,監査など
(3) 供給者の評価・選定
供給者を評価し,選定する。選定,評価,再評価の基準を定める。評価・選定は,供給者が組織の要求事項に従って製品を供給する能力を判断の根拠とする。 評価の結果の記録及び評価によって必要とされた処置があればその記録を維持する。

供給者を管理するプロセスへのインプット例
 
関連する経験の評価,
競合者と比較した供給者のパフォーマンス,
供給者のマネジメントシステム,
購入製品の品質・価格・引渡し実績,
問題への対応のレビュー,納期遵守能力,財務評価,
引き合い・見積り・入札への対応,
サービス・設置・支援能力,
法令・規制要求事項の遵守状況,物流能力,
社会一般の評判,地位と役割

評価結果に基づき供給者の製品供給能力の改善を指導し,互恵関係に立脚した競争力を高める。
7.4.2購買情報

■  購買製品に関する情報を明確にする・ 必要な場合には次の該当する要求事項を含める
a)  製品,手順,プロセス及び設備の承認
b)  要員の適格性確認
c)  品質マネジメントシステム
■  供給者に伝達する前に,購買要求事項の妥当性を確実にする
7.4.2購買情報

(1)  購買製品に関する情報の明確化
製品・手順・プロセス・設備の承認,要員の資格を含む適格性,品質マネジメントシステムなどの要求事項を含めた購買情報を明確にする際は,供給者も参加させ,供給者の知識を活用する。
購買情報として,品質保証に関する基本的な取り決め(品質保証協定など)を明確にする。
要求事項の伝達を能率的にするために,コンピュータなどの電子的つながり活用する。
(2) 妥当性の確認
伝達する前に,規定した購買要求事項が,妥当であることを確認する。

妥当性を確認する事項の例
 
タイムリーな,効果的で正確なニーズと購入製品仕様書の明確さ
製品の性能,価格,引き渡しを考慮した,購入製品のコスト
供給者とパートナとの取り決めに対する契約管理の内容
不適合な購入製品に対する保証交換
物流の要求事項
製品の識別とトレーサビリティ
製品の保存
要求事項から逸脱した購入製品の管理
供給者の施設への立ち入り
7.4.3購買製品の検証



■  規定した購買要求事項を満たしていることを確実にするために,必要な検査又はその他の活動を定め,実施する
■  組織又は顧客が供給者先で検証をする場合,検証の要領と製品の出荷許可方法を購買情報の中に明確にする
7.4.3購買製品の検証
 
ポイント 16.  購買管理のポイントへ

(1)  検証
必要な検査又はその他の活動を定めて,実施する。
受入検査,受入検証など
評価項目としてQ(品質)だけでなく,C(コスト),D(量,納期)を加味し,組織が実現しなければならない"できばえ"を判定する管理指標を検討する。
(2) 検証要領・製品の出荷許可
組織・顧客が供給先で検証する場合,検証の要領,製品の出荷許可方法を購買情報に明記する。