[1] |
ひとつは、顕在化した不適合をきっかけとして、組織内の多くの人の知識と経験を集めて、「起こりうる不適合やその原因」を考えて、手を打つことです。具体的には、毎月もしくは毎週とかの周期で、品質問題をテーマとして打ち合わせを行う場を設定し、この中で、発生した不適合について組織内の関係する人たちで、今一度検討してみることです。その中で、予防処置を決定して実施していくのです。「是正処置」を打ったときに同時に検討する「水平展開」は、そのうちの代表的な例でしょう。
|
[2] |
もうひとつは、ある一定の時期(半年とか1年間とか)で収集した品質データを分析して、その結果を元に品質向上(予防処置)のテーマを決めてこれを実施していくことです。テーマによっては、「重要品質問題」として登録し、チームを組んで解決していくことも織り交ぜるとさらに効果的になるでしょう。また、テーマの大きさによって「品質向上計画書」を作成していくことも必要です。特に大きなテーマは、品質方針・目標の管理活動の中で取り組んでいくと良いでしょう。 |
以上の事柄を考慮した、基本的な予防処置の例を次に示します。これを参考に、あなたの会社のフロー図を作ってみてください。 |