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この情報の入手及び使用の方法を決めることを要求しています。
TQMへの発展を目指す場合に注意しなければならないのは「顧客満足」という言葉そのものの意味合いの違いです。すなわち、ISO9001で使われている意味は「まあまあ、かそれ以上」つまり最低合格点のイメージですが、TQMでは「お客様に喜んでもらう」、「素晴らしいと評価してもらう」という意味合いで使われてきたという違いです。
したがって、ここでのテーマは「お客様に喜んでいただいているのだろうか?」ということについてどのように把握し、いかにその情報を生かしていくか、ということになります。最初に大切な点はお客様が皆さんに「何を望んでいるか」をきちんと把握する事にあります。ただし、これはそれほど難しく考えてしまう事はないでしょう。なぜなら皆さんは必ず自分が「お客様」である場面を持っているからです。例えばレストランに食事に行く場合、あなたは次のような「要求事項」を持つかもしれません。
- メニューが店の前にあって頼みたい料理と予算が先に計算できる
- 店に入ってから席につくまでの案内がスムーズである
- 頼んでから料理が出てくるまでの時間が適度である
- 温かい料理は温かく、冷たい料理は冷たい
- 味付けが濃すぎも薄すぎもしない
- 料理の素材を厳選して使っている
- コップが半分くらいになると水を注ぎに来てくれる
- 支払は現金、請求、クレジットカードから選べる
- 新しいメニューを作り、何回いってもあきない
- 新メニューができるとメールで連絡してくれる
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