1) |
同じように「確認する」という行為であっても、「検証」は、ある基準に合っているかどうかを問題にし、「妥当性確認」の方は、そのような基準に関係なく製品が実際の用途にあっているかどうかを問題にしています。 |
2) |
「デザインレビュー」は、設計・開発の一定の段階での評価・判定行為であり、「検証」及び「妥当性確認」の結果やそれ以前の情報等を利用して評価・判定し、必要な処置を決めることだとも言えるでしょう。 |
3) |
この三つの目的は上表に示したように異なりますが、その間にはかなりの重複と相互関係があります。一つの活動が、この三つ要求事項全てに関連することがあります。例えば、試作品の試験及びその結果の評価という一連の作業は、これら三つに大きく関係し、その作業の切り口によって、以下のように、三つのどれともみなすことができます。
[1] |
まず、試作品の特性を測って、仕様書の規格とあっているかどうか確認することは、「検証」であり、 |
[2] |
その試作品をすぐに顧客の使用条件と同じテストをして確認することは、「妥当性確認」といえるし、 |
[3] |
この試作品の特性測定結果及び顧客と同じ使用条件テスト結果を踏まえて、設計・開発の最終段階での適切性等の判断を下すとすれば、それは「デザインレビュー」とみなすことができます。 |
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4) |
デザインレビュー、検証及び妥当性の確認の間の関係を次の図に示します。 |
5) |
設計・開発の一連のプロセスの中での設計・開発のデザインレビュー、検証及び妥当性の確認等の流れをフローチャートにしたものは、「設計・開発フロー図(製品開発体系図)」と呼ばれることが多いようです。 (ポイント13-(1)及び付図13-1参照) |