超ISO企業研究会

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Home *TQM9000発展への解説ポイント
  6.コミュニケーションのポイント
発展表  内部コミュニケーションへ


ISO9001:2000では以下の事項が要求されています。

経営者は、組織内にコミュニケーションのための適切なプロセスを、「内部会議一覧表」、「会議出席者対応表」、「内部コミュニケーション管理規定」などを確立し、品質マネジメントシステムの有効性に関しての情報交換が行われることを確実にします。


付図6-1 「内部会議一覧表」」


付図6-2 「会議出席者対応表」」


コミュニケーションを効果的にするには以下の事項を「内部コミュニケーション管理規定」に追加します。


(1) 情報の展開
  経営者は、品質マネジメントシステムに関する以下の情報を伝達する手順を明確にします。
品質方針、品質目標、継続的改善、顧客重視、
法令・規制要求事項の遵守、顧客要求事項の遵守


これらを、情報技術(IT)を用いた電子掲示板、社内報などに掲載し、組織全員に周知します。特に品質マネジメントの8原則の中の「人々の参画」から、内部コミュニケーションは重要となります。これらコミュニケーションには、人の育成につながるOJT的な要素が多く含まれていますので、効果的に実施することが重要です。


(2) 情報のフィードバック
  品質マネジメントシステムに関する以下の情報について、組織からフィードバックを積極的にさせます。
品質目標達成状況、顧客満足度・クレームを含む顧客からのフィードバック、
プロセスの実施状況、製品の適合性、予防処置の状況、是正処置の状況、
QMS改善の提案


これらの情報は、マネジメントレビューのインプットとなりますので、情報の収集手順を確立します。
  • 職場での管理者主導の会議
  • チームミーテイング
  • 電子メール、従業員調査、提案制度
     
また、「方針展開プロセス」の内部コミュニケーションを用いて、月々に情報のフィードバックを行い、経営者に情報が届くことを確実にします。


(3) コミュニケーション手順のシステム化
  コミュニケーションの結果が情報システム化され、以下の機能を持たせ、効果的に運用します。
a)品質方針、品質目標、目標達成結果の検索性の良さ
b)不具合に対する再発防止のシステム化
c)情報の体系的なDB化