責任・権限の周知を効果的にするためには以下の事項を追加します。
- 「組織図」、「システムチェックリスト」、「職務権限表」などは、社内イントラネット上に掲示し、組織全体に周知します。
- これらの「組織図」、「システムチェックリスト」、「職務権限表」などは、年度始めでの組織変更などがあった場合には、確実に変更します。
- 経営者は、管理責任者の責任・権限を「管理責任者任命書」などで、明確にし、社内イントラネット上に掲示し、組織全体に周知します。
- 管理責任者は、品質マネジメントシステム対象部門から内部コミュニケーションに従って、予防処置の実施についての情報の収集を行い、マネジメントレビューの情報源とします。
- 仕事やコミュニケーションのスピードアップを行うため、社員がどのような責任権限を与えられているのかを明確にします。
- 社員の責任権限が明確にされていると、その責任権限を達成した喜びを体験でき、人の育成としての重要なツールとなります。
責任・権限をどこまで明確にするか?ということはなかなか難しいことです。それは一概に決められることではなく、仕事の難易度とそこにいる人々のレベルによってきめられるべきでしょう。
また、気をつけなければならないのがむやみに責任・権限を複雑にしないことです。ひとつの業務の流れを、「業務フロー図」などで明確にして、その時にその業務の流れをできるだけシンプルにして、承認などの権限もできるだけ委譲してスピード化することに視点をおいた改善も同時に進めると良いでしょう。「業務フロー」の例は、次の図を参考にしてください。
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