超ISO企業研究会

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Home *TQM9000発展への解説ポイント
  9.インフラストラクチャー提供のポイント
発展表  インフラストラクチャーへ
(1)インフラストラクチャー
ISO9001:2000の「インフラストラクチャー」は次のような要求となっています。
製品要求事項への適合を達成するのに必要とされる以下のインフラストラクチャーを明確にし、提供し、維持・管理を行うことです。
a) 製建物、作業場所、関連するユーテリテイ(電気、ガス、水など)。
b) ハードウエア、ソフトウエアを含む設備。
c) 輸送、通信など支援業務。

この要求に応えるために、建物、作業場所、関連するユーテリテイ(電気、ガス、水など)、ハードウエア及びソフトウエアを含む設備は、「設備投資計画書」、「品質計画書」などで明確にし、輸送、通信など支援業務は「協力会社一覧表」などで明確にすることをおすすめします。インフラストラクチャーは「設備運営管理規定」などで維持管理を行います。
このインフラストラクチャーを更に効果的にするためには、Q(品質)だけでなく、C(コスト)、D(量、納期)に関するインフラストラクチャーに対しての配慮も必要になるでしょう。 さらに、情報技術(IT)を活用できるように、情報に関するインフラストラクチャーを整備し、明確にして下さい。
情報技術(IT)に関するインフラストラクチャーでは、以下の事項が重要になります。
a) 品質方針、品質目標、規定類などの掲載しているサーバ
b) 品質目標達成結果のデータベース化のためのサーバ
c) パソコンなどの社内LAN構築の設備
d) データベース・情報処理に必要なグループウエア

(2)作業環境
ISO9001:2000の「作業環境」は次のような要求となっています。
製品要求事項への適合を達成するために必要な作業環境を明確にし、運営管理を行うことです。
ISO9004:2000には以下のような作業環境が例示されています。


創造的な作業の方法、安全規則、安全の手引き、仕事場の位置、熱、湿気、
光、気流、衛生、清浄、騒音、振動、汚染、磁気傷害


作業環境は「設備運営管理規定」などで明確にし、運営管理を行います。
情報技術(IT)に関する作業環境では、電子的な障害、視覚に関する障害などが重要になります。